2021年を振り返る

やあ。ゆうせいです。
2021 年が終わるらしいということに今日気づいたので、2021 年を振り返ろうと思います。

総論でいうと、個人的にはくすぶった感じのする一年でした。

以下に、おおよそ時系列順で起きたイベントを列挙しながら、できたこと(やったこと)を書いていきます。

やったこと/できたこと

#高校を卒業した

高校を卒業しました。なんだかもう遠い過去のことのように感じられますが、2021 年のことだったとこれを書くためにカレンダーを見返している時に気づきました。

大きく環境が変化したときに近い時間のことが今の自分とは絶縁された非連続の遠い過去のように感じられる現象、名前がついているのかどうかが気になります。(有識者の方教えてください)

卒業して 8 ヶ月経つ今ではもう高校生活にかなり思い出フィルターがかかったので、高校生活も美しい思い出になりました。当時は不満がすごくたくさんあったはずなんですが……

卒業前に、ある先生から機会をいただき、1 つ下の学年(つまり今の 3 年生)に「遺言」と題して高校生活を振り返る話をしたのが楽しかった記憶があります。大学の附属校の主に内部進学を前提としたコースという特性上、外部の大学を受験する人が私の代にはあまりいなかったので、理由なく内部進学するのも辛いから理由ある進路選択をしてねーみたいな遺言を残した記憶があります。(とはいえ理由を持って筑波大学に合格できた故にしたポジショントークなので、うぜぇと思った人もいたんではないかと推測しますが…)

ちなみに、卒業時には理由がよくわかりませんが「校長賞」なるものをいただきました。総長賞に次ぐ表彰(?)的な位置付けらしく、学年で一人だったので驚きましたがありがたく頂戴しました。(この件についてはいろいろ悪口もありますが一旦無視します)

などとつらつらと書いていたらたくさん書きすぎたので次の項からもう少し内容を絞っていきましょう…

#滋賀県公式 COVID-19 対策サイト閉鎖

2020 年、COVID-19 の被害拡大を受けて滋賀県が東京都のものを fork する形で開設した「滋賀県公式新型コロナウイルス感染症対策サイト」に、私は開設公開前からシビックテッカーとして参加していて、エンジニア的な役回りで特にサイト開設初期に活発に活動していました。

県公式であることや、また東京都サイト由来の美しいデザインのおかげもあって、一定数の PV のあるサイトとして 1 年程度運用されていましたが、ある時急に令和 2 年度末を持って閉鎖する旨が滋賀県によって(OSS コミュニティへの事前の通告なく)決定、掲載されました。

個人的には、時限的なサイトではあるので閉鎖するならするで良いと思っていましたが、それでもやはり滋賀県としては初めて OSS で公式サービスを運用したという素晴らしい事例である以上、それがコミュニティとの合意なく閉鎖という意思決定に至ってしまったのはやるせない気持ちを強く感じました。

そこで、県の情報政策課がサイト閉鎖を議会に報告する「地方創生・ICT 推進対策特別委員会」(2021/03/16, 滋賀県議会)を傍聴しにいきました。
そこでどんな風に報告が行われ、どんな風に議員の方々がそれを受け止め、どんな質問をするのかに関心があったからです。

委員会終了後、一部の委員会参加議員の方とシビックテックの話などで意見交換もできたので、よかったです。

今の私の世代で、滋賀県のシビックテックプレイヤーで、かつ滋賀県として初めての OSS で提供された公式サービスの運用に関わった人間はおそらく私一人です。この話を、数十年後、公共サービスは OSS が当然となった社会で、「昔こんなことがあってな」と語れる時がくることを切に願っています。

#基本情報技術者試験

基本情報技術者試験に合格しました。私の周囲の方々はよくご存知と思いますが私は起床が苦手です。

ですが、最近は CBT 方式(決まった期間の中で日付を予約し、選択したその日その時間に会場に行ってパソコンで試験を受ける)の試験になったので、午前試験を午後に受けることが可能になったので受けました。

あまり特筆すべきことはないですが、ふだんどうしてもテクノロジ知識に偏りがちなので、マネジメントやストラテジ、あるいはビジネス上の基礎知識的なものを含めた網羅的なリテラシを整理するきっかけになったので受けてよかったと思っています。

#大学に入った

はい、これが最も大きなイベントですね。

小学生の頃からずっと「ゆうせいは大学にいくと好きなことの勉強に集中して好きなだけできて楽しいと思うよ」と大人たちに言われ続けてきた人間が、ついに大学に投下されました。

確かにお勉強は楽しいです。し、そもそも自分で考えて coins がいいと思って入った筑波大学の情報科学類なので、概ね期待していたものです。

以下、大学関係のいい話です。

  • Ruby の笹田さんの集中講義があり、夏休みに受けた。Ruby の処理系を改造したり、自由に「レイヤを超える」ソフトウェア(私は NodeJS のネイティブ拡張)を作る課題などがあり楽しかったです
  • 情報科学特別演習(通称: ジョットク)が楽しいです。
    • 好きなものを作ったり学んだりして良い通年講義で、アドバイザ教員というメンター的な役回りの教員が一人ついてくれて、毎週進捗を報告して相談をしたりします。
    • 私は後述する自作 FaaS(ほぼ趣味)を実習に持ち込んでやってます
    • これで単位くれるのは趣味に単位が出るということなのでうますぎる
  • 人間学と知識情報図書館概論、宇宙工学がよかった
    • オムニバス形式だったので、微妙な講義も結構あったのですが、それぞれ幼少期から関心の強い分野なので、とても楽しめたと思います
  • コンテンツ入門よかった
    • Twitter で「レポート」(として扱われるツイート)をすることにより単位がもらえておいしい
    • 落合陽一先生、学生に優しくてぶっとんでるので好き
  • 数学ができない
    • 情報数学、線形代数の前半は耐えた
    • 線形後半と微積はマジでわからん
    • やはり私は離散の世界にいる方が脳にあってるらしい

基本的に講義はクオリティが千差万別でこれが大学かとなっています。なんとかした方がいいと思うんだけど、下手に手を加えると日本の「大学」なるものの価値を損ねそうで難しいですよね。

そういえば、私は立命館の附属校出身なので、高校の同級生の多くは立命館に進学していて、また少し違った生活をしているようです。

私立の財力は高校時代にも感じましたし、また COVID-19 の状況が異なるのでオンラインだらけの私の日常とも違いそうだと Instagram などをみて思っています。

自分にとって立命の内部進学を捨てて筑波が正しい選択だったのか、現状では正しそうだと思っていますが、注視してみると面白そうです。いろんな人生が考えられますね。

#一人暮らしをしている

大学進学に伴い、つくば市アパートで一人暮らししています。

#メシ事情

えらいので、ほとんど自炊をしています。 もっと大変かと思ったけど大したことなかったです。

#生活習慣

規則正しい生活習慣で生活する家族がいないと、時間感覚が壊れてたまに生活サイクルがおかしくなります。今は時計(Clock)が家にないのですが、置いてもいいかもしれません。おすすめがあれば教えてください。

#ホームシック的なやつ

よく話題になりますが、無でした。ほんとにないです。
これは、インターネットのおかげだと思っています。太古の昔の人たちは手紙とかでしかコミュニケーションを取れなかったようですが、今はインターネットで会話ができるので、家族ともよく話しています。それで十分っぽさがある。

#滋賀県を離れてみて

滋賀県は大好きなので、離れるの嫌でしたが、今はつくばで「滋賀県いいとこ一度はおいで」と布教する人になっています。俯瞰で見える滋賀県の良さについては色々溜まってきたので、またまとめて記事にしたいです。

#一人暮らしのいいところ

やはり自由度が高いところでしょう。謳歌しています。

#女装

女装をしました。写真を載せる気はないですが、やや骨格を隠すのに失敗した感があります。小学生の頃クラスにいた嫌いだったやつにそっくりでした。

顔面は、同学類の女性の友人に手伝っていただいたので、メイクをする人の気持ちがすこしばかりわかるようになりました。

別の幼馴染もよく「顔面施工」と言っていて、毎朝早くに起きて大変だなぁと思っています。本人がやりたい感じならやれば良いのですが、日本社会としてのせねばならない的な圧はもう少し下げたほうがいいと思います。

#USJ に人生で初めて行った

「顔面施工」をする幼馴染がいくぞと誘ってくれたので、夏に USJ に行きました。楽しかったです。関西に住んでいたけれど、ディズニーが好きすぎて毎回舞浜に行くのでわざわざ行く機会がなかったんですよね。

USJ、わかるストーリーがあまり多くなかったですが、Harry Potter は好きだし、任天堂のキャラクターはそれなりにわかるのでその辺りのエリアが特に楽しかったです。 誘ってくれた人間、ありがとうございました。

#Disney

ディズニー大好きマンなので、今年もちゃんとインしました。2 年ぶりでしたが、よかったです。

今月 Disneyland で美女と野獣魔法のものがたりに人生で初めて乗れるかと思ったら、お皿に乗ってルミエールのシーンに入る直前に 101 でシステム停止、全館退避となりました。悲しいです。リベンジしたい。

#Twitter アカウントを分けた

Twitter アカウントを整理しました。

公開用 @yuseiito_と雑記用 @ItyuJ (前から使ってたやつ)と大学用 @yusei_itfとの 3 つ体制で運用しています。

yuseiito_ は、昔の些細なツイートで炎上する人が最近増えてきた気がすることから、あまり思慮の足りない中学生だった頃から使い続けている ItyuJ の方を見る人の範囲を限定したかった意図で作りました。

yusei_itf は、大学の人たち限定で、地理的な位置に関する情報を含めたツイートや学内でのみ共有された情報を踏まえたツイートなど、公開されたところに流すには憚るが大学生活をやる上で有益な情報を流す意図があります。

#英語レッスンを受けた

未踏ジュニアスポンサーである AEON 様の計らいで、未踏ジュニア関係者向けに全8回 × 一時間のプライベートレッスンを受けさせていただけることになり、OB としてそれを享受しました。

とても楽しかったし、英語学習をやるモチベーションが再燃した感じがあります。いつも、レッスンの冒頭はなかなかうまく話せず、一時間後には普通に英語でガシガシ話せるようになるので、やはり英語への context switch がまだうまくできてないんだなと思うようになりました。

最低限の語彙や文法はできる程度にはなったと思っているので、一度英語づけの環境に3ヶ月から 1 年くらい滞在するとだいぶ変わる気がします。やりたいなぁ。

#自作 FaaS

この項目から下は、時系列というよりは通年でやっていたことです。

まず、Function as a Service を自作しています。
…… などと長く重い技術的な話を(実はこの blog は Twitter space を開きながら書いていて、そこでリクエストがあったので)書こうと思っていたのですが、それを書くとこの記事の重さがここからさらに 5 倍になるので一旦やめます。

ジョットクの成果報告とレポートの提出が 1 月にあるはずなので、そこで成果がまとまったら記事や発表をどんどんやっていきたいです。今しばらくお待ちください……!!!

#jsys

以前 おひさしぶりです 元気ですでも書きましたが、学園祭の実行委員会にいます。

今月で一応形式上の引退となる 2 年生の先輩の人たちが特徴があって魅力的な人たちばかりで、正直かなり憧れというか、嫉妬というかをしていました。私も来年までに先代のように素敵な人間になりたいです。

以前の記事で書いた通り、

2 年生が主に引っ張るぜ的な仕組みになっているので、これからが主に仕事ですね。彼/女ら (s/he って日本語でこれであってるんでしょうか) の中にいるのは大好きなので、楽しくやっていきたいなと思っています。

という感じだったところ、最近になってネットワーク部門長という説明の面倒な役職を拝命しました。今度の雙峰祭のネットワークとかコンピュータシステム関連のものごとの一切(その上のコンテンツは除く)が所掌ということのようなので、これから働いていきます。

#労働

労働をしました。 あまり書くことがないというか、書くと NDA がどこまで効いてるのかよくわからないので、労働をしましたという程度にしておきます。

一応ありがたいことに生活はできていますが、活発なオタク活動のためにお金がほしいですね。

#反省

ここまで、できたことをたくさん書いてきたわけですが、冒頭にも書いた通り個人的にはもう少しできたかなという反省と、どうしたらいいのかわからない戸惑いの多い一年でした。それについて書きます。

#暇すぎた/惰性的すぎた

局所的に忙しい日は結構あったのですが、全体的に「今年はこれをやったぞ!」と言えるようなことがあまりなく、もっと物事を入れてもよかったかもしれないと思っています。

これは、当初の意図としては大学生活、一人暮らしが始まって最初の 1 年目なのであまり忙しくしすぎると大学での学問の方に支障が出そうだなという思いがあったのですが、実際にはむしろダラダラと惰性で寝てたり YouTube や Twitter を眺めて過ごす時間が増えただけでした。

SecHack365 とかに興味があったまま忙しそうだなぁと断念してしまっていたのですが、今から考えるとやっておいてもよかったかもしれないという気持ちがあります。とはいえこういうのは後からならいくらでも言えるので、今年はこういうことで、という程度のものです。

来年からは労働や開発をもっと増やしてもう少し忙しくしていきたいです。

#本をあまり読んでいない

本や論文をあまり読めていないです。これはそのままなので、あまり述べることがありません。

もう少し技術書をたくさん読みたいです。特に、最近はすでに知っているスタックの知識だけでものを実装することが増えてしまった(それができるようになってしまった)ため、あまりやったことのない技術(ゲーム系, XR 系, 機械学習系など)に突っ込んでいくことを最近やっていないので、広めの分野の入門書をたくさん買ってガシガシ手を動かすように戻していかねばと思っています。

#資格の申し込みが下手くそ

夏、資格をたくさん取ろうと思っていた(春に基本情報技術者をやっていていい感じだったので)のですが、資格の申し込みが得意でなくて機会を逃しました。

期限を守って申し込み、入金し…というのをやるのがどうやら苦手らしいです(知ってた)

特に応用情報技術者はもう 2 年くらいやりたいと思ったまま申し込み期限を逃しているので、今度の春こそと思っています。やはり誰か一緒に受験する人を作ってリマインドしてもらうほかないんですかね…

#原点回帰をしたい

これは前の記事にも書きましたが、最近 Creativity が減衰している感じがありました。そこで、何度も話している通り、私は紙工作、電子工作の延長でプログラミングをしているので、紙工作に原点回帰して物理的に手を動かすことにより脳をもう少し色々な形で動かしたいと思っています。


というわけで、かなり長い記事になりましたが 2021 年でした。来年は「今年はこれをやったぞ」と言える年にしたいですね。

それでは、良いお年をお迎えください……